
おはようございますv(^^)v もんさんです♪
前回からお弁当事業の商品開発編を綴っております。私の考え方は「何を、誰に、どのように、いくらで」を考え抜くことだと説明し、前回は「何を?」を解説しましたので、今回は「誰に」編です。
誰に?
いやお客さんにだろ(*´▽`*)
ってなるかもしれませんね。笑
確かにお弁当を提供する相手はお客さんになります。ですがお客さんの中でもどの層に届けたいのかを明確にしていくことが商品開発では求められます。
勿論、お子さん、学生、主婦、サラリーマンの方、ご高齢の方全てに愛されるお弁当を作ることができれば願ったり叶ったりです。ですが商品開発において万人受けの商品を作ろうとすると、結局誰も満足しない商品になってしまうということは通例のようです。
ここでスティーブ・ジョブスの有名なお話を紹介します。
ジョブスはiMacのCMをうつために「あれも」「これも」「それも」と色々なスペックを紹介する必要があると強く訴えていました。そこでCMディレクターの方が見兼ねて、急に5つほど紙を丸めてボール状にしました。5つほど丸め終えると「スティーブ」と呼び、5つの紙で丸めたボールをジョブスに投げつけました。
ジョブスは一つもキャッチできず「何をするんだ?」と怒ったようです。するとディレクターは紙で丸めてボールを1つジョブスに投げつけました。ジョブスは今度はキャッチできたようです。
「これが広告だ」
この例はマーケティングをしていく上でとても勉強になる話です。お弁当の話に戻しますが、万人受けを狙い「あれも」「これも」「それも」と商品の機能を追加しても、お客さんには刺さらず商品を手に取ってもらえません。
我々はSWOT分析(3つ前ほどの投稿で記載)で介護保険事業の基盤が強みとし商品戦略を立てていました。そのため我々は「高齢者」の方に商品を届ける設計で商品を開発して参りました。
どのような高齢者?
高齢者と言ってもまだ漠然としています。男性と女性では違いますし。60代と90代でも違いますし。そのため我々はデイサービスに来られる高齢者、一人暮らしの高齢者の方々に届けようと決めました。
弊社のデイサービスに来られる利用者さんは介護度が中重度の方も多いです。そのため摂食・嚥下面にも十分配慮したお弁当を作る必要があるという方針が出てきます。
一人暮らしのご高齢の方に、どのようにすれば「誰かと繋がっているという”感覚”をもってもらえるか?」と考えた末出てきたアイディアが、自筆の手紙を添えるでした。

台風前日にたまたま目に留まった手紙内容
地域の方が配達弁当をご注文をして下さった時には、必ず自筆の手紙を添えて配達をしております。これはこちらの一方的な想いではありますが、このような手紙を通して誰かと繋がっているんだなーという感覚が少しでも醸成できれば良いなと思い取り組んでいます。
加えて外部配達数も一日10件以下で収まるようなモデルとして、一件一件配達の際には立ち話がゆっくり行えるよう設計しています。お手紙に加え、定期的に馴染みの配達員と会話を交わすことで少しでも・・・・
このようにお弁当販売の対象が高齢者となったことで、「容器」「量」「カロリー」「内容」等々も絞っていくことができます。
次回は「どのように」編です。
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